TRPGにおける非機能要件について:(・_・)

 TRPGのプレイをなるべく軽量化しようとかいう方向の話をソフトウェアの仕様作成における概念「非機能要件」という観点で整理してみました。



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1.「非機能要件」とは?
 非常にテキトーに説明すると、「非機能要件」と対になる「機能要件」というのは、たとえばTRPGのシステムで言うと

・演出サポートシステムを入れよう
・タクティカルな戦闘がしたい
・魔法表現の描写力を向上させよう
・ストーリーコントロール機能を付けたい
・ランダム性重視
・スタイリッシュに行こう
・ほのぼの、のんびりやろう!

……等々の「TRPGで***したい」という積極的要求を満たすために必要な機能をまとめたものが「機能要件」ということになります。
一方で「非機能要件」というのは

・1セッション1時間で終わりたい
・データはせいぜい見開き2ページで一通り網羅していて欲しい
・ルールサマリもせいぜい見開き2ページで一通り網羅して欲しい
・シナリオはせいぜい見開き2ページで完結して欲しい

というような、「***したい」という要望には上がってこないけれども

・最低限これくらいは「常識的に」満たしてほしい

というような、暗黙の了解的要件のことを指します。たぶん。

欲求をピラミッド構成で考える考え方からすると「非機能要求」というのは、より低レベルの基礎的要求という位置づけになると思います。どんなに素晴らしい機能を備えていたとしても、基礎的要求が満たされていなければ話にならないかなあ、というような欲求。

業務システムで、たとえば素晴らしい統計計算による凄い制御機能が実現されていたとしても、その計算に2週間もかかるようでは到底システムとして使えないなあとか、そういう話です。

まあ、許容範囲は環境によって変わるんですけどね。

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2.「非機能要件」とTRPGの問題
 僕が大きく気になると思うのは下記の2つくらいかな~と思います。

1)時間感覚
2)データ量
3)金銭感覚

この辺が

・「そのシステムに慣れた人」
・「TRPGに慣れた人」
・「TRPGを知らない人」

の間で大きく感覚にずれがあって、敷居となっていると思います。

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3.時間感覚のずれについて
 一般的に?

・完全に集中力が続く
 30分

・完全に集中し続けるわけではないが、集まって籠って何かやる
 3時間が上限?

て感じでしょうか?

・ネットの画面表示時間
 ・8秒ルール
  8秒以内に画面が表示されないとユーザが画面を切り替えてしまう、という暗黙のルール

 ・5秒
  昔は通常の表示画面は5秒1ないに表示が標準であったが
  最近は、登録系の複雑な画面が5秒以内に処理完了すべき
  という基準が非機能要求として明記されることがある

 ・3秒
  参照系画面は3秒以内に表示が最近の基準?

・電源ありゲームの場合
 Wiiのパーティーゲームやモンスターハンターの場合
  1ゲーム:5~10分くらいの感覚

・電源なしゲームの場合
 ファミリー向けのカードゲーム/ボードゲーム
  1ゲーム:30分~1時間程度

 ヘビーなボードゲーム系
  1ゲーム:1時間30分~

・TRPGの場合
 短いセッション
  1ゲーム:3時間

 普通の単発
  1ゲーム:6時間

 キャラクターメイク
  ローズ・トゥ・ロードとかランダムでサクッとできる系とか
  テンプレートを選んだら即完了
   →15分

  普通?
   →1時間?

  GURPSとかD&D3rdとか
   →1日?

・音楽の場合
 ・ポピュラー
  短い曲:1~2分
  普通の曲:3分
  長い曲:5分~

 ・ちょっとマニアック系
  普通?:5~10分
  長めの曲:20分前後

 ・クラシック
  短い曲:20分
  スタンダードな交響曲:40分
  長大な曲:70分


時間感覚は、TRPG者と非TRPG者とで感覚の乖離が激しいと思われますな。
クラシック音楽が好きだーという人は時間感覚的に意外とTRPGに向いてるかも(笑)。

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4.プレイヤーが把握すべきデータ量について
 プレイヤーが把握すべきデータ量。
 基本的にTRPGを知らない一般人は「ルールなんて読まない」のが基本ではないかと。

・D&D4th
 PHB1冊?

・スキルスロット制なシステム
 キャラシー2ページ
 自分のクラスのデータ2ページ
 サマリ2ページ
 →計6ページ分くらい?

・スキルスロットのないシステム
 キャラシー2ページ
 サマリ2ページ
 →計4ページ分くらい?

・電源ありゲーのルール
 ・基本的に読まなくてもプレイ中にチュートリアルがある
  ・必要になった時に参照しやすくなっている?(章の構成)
  ・ネットでググれ

 ・Q&Aの充実

あとまあ、気になるのは

・ルールを持ってない人でもお試しで遊べるかどうか

・オンセでやるときにアップすべきデータが多いか少ないか
 (スキルが多い系統のシステムの場合はオンセでプレイが超辛い。
  →ルールブック所持を必須にする
  →ルールブックを持ってなくてお試しでやろうという人は
   遊べない(遊びづらい))

というところ。

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5.金銭感覚
 学生と社会人で金銭感覚にずれはありますが。
 金銭感覚のずれは文庫のTRPGが増えることで比較的差が減ってる?
 D&D系が突出して高額ではあると思います。まあ、基本社会人向けか?

・D&D4th
 PHB1冊5000円

・ムック系の和製TRPG
 3000円~4000円くらい?

・文庫TRPG
 700~1000円くらい?

・CD1枚
 日本製:3000円
 輸入CD:2000円

・文庫1冊…700円~1000円

・DVD1枚
 洋画系:500円~3000円
 日本製:4000円~6000円

・電源ありゲー
 ・やりこみ系?
  5000~6000円?

 ・軽い系統
  3000円?

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6.個人的感想
 「RPG福袋」的な軽量で使い捨てなシステムがすっかり見受けられなくなったのが、TRPGを知らない一般人に布教するのに辛いところだなあと思います。まあその手のシステムは商売的に辛いのかもしれません~ネットのフリーのシステムが使えると良いんですが。「RPG福袋」的な軽量で使い捨てなシステムって、システムにハンドアウトが同梱されてるというかシステムを選んだ瞬間どういうPCをプレイするかまでほぼ決まってたりします。そこら辺のインストが高速なのが良かったかと。

 データ量については最近はりゅうたまばかりやってたんですが、久々に他のシステムを見るとルールとデータ量の多さにめまいがしますな^^;。スキル一覧とか見てると「これとこれを組み合わせるとどうなる?あとアイテムも合わせて~」とかやってると思考量が膨大になります。

・nという数のデータがある場合
 ・組み合わせなしの場合
  思考時間:n×a

 ・組み合わせありの場合(2個まで)
  思考時間:(n×(n-1)/2+n)×a

という感じに、級数的に思考量が増えていきます。

組み合わせありにした方がバリエーションが出てやりこみ要素が増えて楽しいんですけど、その分考えるのに手間暇かかるようになるという。

で、個人的にそういう面白さをTRPGに求めてるかというと微妙ですねえ。そういうのがやりたかったらMTGかカルドセプトやるかなあ。(あくまで個人の趣味ですが)

 個人的な希望としては

・オンセで軽量に遊びたいなあ
 ・データ量を減らしてほしい
 ・組み合わせは勘弁

・せめて1ゲーム3時間で終わって欲しい

・キャラメイクは標準でも(クイックスタートでなくても)15分で終わって欲しい

という辺りが何とかならないかなあと思います(非TRPG者を引き入れるために)。

あと、非TRPG者に

「TRPGってとっても楽しい遊びなんだけど
 プレイに3時間以上~丸1日かかるんですよ」

というのを何て言い訳して了承させるかというアイデアが欲しいですな(笑



そんなところで
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by namizusi | 2009-03-08 21:51 | TRPG


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