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TRPGと2・6・2の法則:(・_・)

参考例)
http://www.k3.dion.ne.jp/~kazu-tak/colum/262.html

2・6・2というのはプロジェクトマネジメントとか教育現場とかで取り沙汰される経験則なのですが、ある程度以上の規模の集団がいると、

2割がリーダーシップを発揮したりめざましい活躍を見せ
6割が普通に活躍し
残り2割がハブられたり遊び始めたり寝始める

という法則です。

TRPGのセッションで言うと、5人PLがいれば

1人が大活躍し
3人が普通の活躍をし
1人が寝始める

という法則。

関連する有名なことわざとしては

「鶏口となるも牛後となるなかれ」

とか言いますかね。



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この法則のポイントは、能力が高いからと言っていつもいつもめざましい活躍をする2割になるとは限らない、というところでしょうか。

能力以上に「集団の役割演技の一環として」あまり活躍しない2割が自然に発生させられてしまうという、「環境による役割」というものに配置されるってことです。能力が高くて却ってハブにされ、そのメンバーには合わなくてあまり活躍しない2割に押し込まれることがあるっつーことです。

逆に言うと、ある特定のクローズドなコミュニティ内で活躍しない2割になったからと言って、だから当人には能力はないのだ、とは言えなくて、別のコミュニティに行けばその人は上手くきっかけを掴んでリーダーシップを取る上の2割になることも十分あり得るのです。

下の2割の人だけを集めると、その中で、また2・6・2の法則で活躍する人・普通の人・活躍できない人という区分けに分かれるし、上の2割の人だけ集めても同じ分布に変化します。

TRPGでちょっと奇抜なことを言ってハブられガチな人ばかりを集めてセッションすれば、そこではまた上手く分布して活躍する人が出てくるし、集団の中の役割の問題であって、当人の能力の問題ではないという部分があると思います。

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で、TRPGの場合、キャンペーンなんかで長期にプレイする場合には、この2・6・2の役割分担が固定化しやすい傾向があります。

ところが、固定化するのが必ずしも悪いとは言えなくて、参加してるメンツそれぞれがそれぞれの立ち位置に満足してるのであれば、それはそれでOKだったりします。

しかし、自分は大活躍しよう!と思って入ったのにハブられていつもいつも活躍できない、とか、逆に自分はおとなしくサポート主体でプレイしようとしてたのが、主役に担ぎ出されて不本意ながらも引っ張ってく立場になっちゃったとかいう感じに、当人がその立ち位置に満足してない場合は何とか改善したくなったりすると思います。しかし、同じメンツの環境だとなかなか力関係が変わらないのでいやいやながら現状の立ち位置に甘んじているしかなくなるところがあります。

そういう時の改善方法としては

・気分を変えて別のコミュニティで関係を再構築をする

というのが手っ取り早かったりしますな。捨てる神あれば拾う神あり。
広い世界を探して回れば、自分の望んだ立ち位置で自分の思うような活躍を出来る場もあるものです。オフだと都会でもない限りなかなか難しいですが、オンセなら全国中の人々が集まりますし、結構サクッと良いところが見つかるかも、と思います。

あるいは、

・集団の目的を切り替えて、自分が得意なテーマのときには積極的にリーダーシップを取りに行く

とか、そんな手もあります。キャラロールとか説得とか謎解きはほかの人に任せて、戦闘だけは自分が率先してやるという感じに、局面の切り替わりで自分の立ち位置を切り替えるわけです。

あとは、キャンペーンの場合には

・各話ごとに主役のPCを切り替える

という運用の仕方があります。

・シーンプレイヤー

というのはシーンごとに立ち位置を切り替えようとする手法です。

メリケン的考え方だと?弱肉強食、競争社会的考え方で、「活躍したければ勝ち取れ!」とか言い出すかも知れませんが(それはそれで1個の手法で素)、日本人的草食系っぽい思考だとそんなやり方は合わんので、システムとかで均等に活躍場面が行き渡るよう配慮したりしますかね。

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んでまあ、言いたいのは

・ある人がここで上手く活躍できなかったりうっとうしかったりするのは、環境的な問題で、当人の問題ではない、かもしれない。別のコミュニティでは上手くやってけるのかもしれない。そういう可能性は考慮した方が良いかも。相手が悪かったと考えるよりは、環境が合わなかったのだ、と捉えておいた方が幸せかも(実際、環境の影響も大きい)。

・現状に不満があったら、環境を変えることで配置を組み替え直すことができる

・どうしても玄環境に合わなかったら、きっぱり別のコミュニティに移住するのも1つの可能性として大いに有効である

・均等に活躍させたいなら、環境を適度にシャッフルすること

て感じでしょうか。

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あとまあ、メンバーが4人以下になってくると分布できなくて、偏りが発生してきます。
フレには「PL1人が一番やりやすい」という人もいるんですが
1人なら、その人が活躍をせざるを得ないわけで、
自然発生的に2割が遊び始める~というようなことを心配する必要があるところはあると思います。
まー1人だと間が持たないので、セッションがかなり短く終わるようになりますが
それはそれで、最初から短く終わると思ってればよろしいかと。
だらだら延びるよりはましですかね?
あと、時間に余裕ができる分とっぷり濃いのが出来るというメリットもあります。

個人的には

・キワモノ設定で濃いめのセッション
 →2~3人
・普通のセッション?(オンセ)
 →3~4人
・オフセで比較的多人数向け
 →4~5人

くらいがちょうどいいかなあと思うのですが。
いままでやった最大は7人だったと思いますが
7人になると1~2人面倒を見れなくなってきたりしますしな。

んで、2・6・2の法則の話に戻ると
5~6人であれば1~2人遊び始めてもまあ良いかとか思っちゃいますが
3~4人で遊び人が出てくると、わりとメンツ的に余裕がないのに遊んでる人がいる
という状況になって、何とか解消したくなるところはあります。

まあ、4人いて1人休憩してるくらいはOKかのう?
1・2・1の分布だし。

3人で1・1・1になるのはどーだか?と思うので
出来れば1・2・0くらいにはしたいなあと頑張ってみたりはするんですが。うーむ。

2人以下だと、もう遊んでる人がいるのは許されんかなーと思います。



そんなところで
by namizusi | 2009-10-22 01:30 | TRPG


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