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マスタリングのための「聞く」技術(2)

 第2回である。前回の「マスタリングのための「聞く」技術(1)」を予習した上で読むこと。
 今回は前回の論で書かなかった「オンラインセッション」の場合の対応について書く。

2-1.オンラインセッションでは発言の予備動作を検知することができない
 前回の論で「聞き始めの先」「聞き始めの先の先」というPLの発言の予備動作を読み取って次に発言すべき人間をGMの頭の中でリスト化するという話を書いたが(そこまで書いてない(笑))、オンラインセッションでは基本的にこれはできない。一部「マジカルチャット」というチャットソフトでは発言のためにメッセージを書き込んでいると「書き込み中」であるという印が出るのでわかるくらいである。マスタリングをする上では「誰が次に発言しようとしているのか」を事前に把握することは、司会者としてスムーズに議論を回すためにぜひ欲しい情報なので、今後TRPGのためにチャットソフトを作る人とかいたらぜひ盛り込んで欲しい機能である。オンラインセッションで最も使用されていると思われるIRCでそういう機能が付くと素晴らしいんですが(^^;

2-2.オンラインセッションでの対処法
 対処法を以下に列挙する。

・とりあえず発言させてしまう。そのあとで整理する
 (ログが汚くなるというデメリットがある)

・話の流れを見て、裏で次に発言させたい人をあらかじめ指名しておく
 裏で細かい打ち合わせまでする場合もある

・会話場面などで「割り込みたかったら好きに割り込んでください」とあらかじめ告知しておいてPLが好きに割り込むのに任せる

ここでポイントなのは

GM側からイニシアチブを取ってPLに「いつ発言していいですよ」とあらかじめ知らせておく

ということである。これによってオンラインセッションでも擬似的に「あらかじめ誰が発言しようとしているか」という対話の流れをある程度制御することができる。


 以上でオンラインセッションでの発言タイミングの制御方法の解説を終わる。
 次回は「会話とはリズムである」というテーマで「相槌の打ち方」などの「聞く」テクニックについて解説することにする。

 んでわまた
by namizusi | 2005-01-21 12:42 | TRPG


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