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個別シーンと全体シーンについて

 最近買ったライヒのDefferent Trains?のストリングオーケストラ版がとても華麗でかっちょええので、イメージが促進されてそろそろシナリオを作りたくなってきたのだが。思い付いたシナリオテーマが「え~、こんなテーマでそもそもTRPGできるの!?」って感じでとても楽しい。

 さて、これを見て、局所的には正しいけど全体的に見るとフォローされてない部分がいっぱいあるなあとか思ったのだが、知り合いとシナリオのシーンの作り方について話していて何の気もなしに「全体シーン」「個別シーン」とかいう言葉を使いだして、この言葉を使うといわゆる「シーン」というものを大まかに2つの方向性で分類できるなあと気付いたのでメモしておく。

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1)個別シーン
 個別導入とか深淵の夢歩きとか。PC1人+NPCとかPC2人程度に登場者を絞ってプレイする個別のシーン。以前物語を進める上で必要なシーンというのは「情報を得る」「決意する」「アクションする」の3つしかないと言ったが、その3つを適用するのがこのシーン。最速プレイするとオンラインセッションで3行で終わる。オフでやっても2分で終わる。
 このシーンでやるべき重要なことというのは

・「物語を進展させる」

である。

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2)全体シーン
 昔のパーティー制スタイルでは基本的にこのシーンしか存在しなかった。基本的に全PCが登場してNPCも交えてあれこれやるシーン。このシーンでやるべきことは以下。

・各PCの全体の中での立ち位置を確認する
・先の進行の再検討して方向性を補正する

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 上記の個別シーンの考え方についてはいろいろ論を展開されてるのを見た気がするが、全体シーンについてはまとまった話は聞いた記憶がない。「話し合いが長引いてぐだぐだになる」とかそういう感想はちらほら聞くか(笑)。

 重要と思うのは「全体シーン」というのは

・PLたち&GMの間の意識の齟齬を埋めて先の進行を明確にするというとても重要な役割がある
・「全体シーン」では基本的にほとんどストーリーは進行しない
・PCの動機付けに関するオブセッション(世間に認められる、とかそういう意味)が取れて、それがとても強固なものになる

というところでしょうか。要所要所で方向性を合わせるために入れるべきですが、入れ過ぎると話が進まなくなるという、よく実感する現象ですな。

んでわ
by namizusi | 2005-11-14 12:55 | TRPG


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