歓びを歌にのせて

 歓びを歌にのせて

 観ました。
 とてもさわやかで楽しい映画でした。良かった。
 以下、気になった点など。

・ヨーロッパの女は強え~
 怒るとドスの効いた声で「~(意味わかりません)~」とまくし立てます。怖いです(笑)。

・教会批判
 罪悪感を植え付け、ありがたくも赦しを与えることで権威を保つとかいう批判話が出てきます。まったくそうだよなあ、昔からそう思ってたよ、としみじみ。

 昔「アメリカ事件(?)」とかいうサスペンス映画があって、新しい恋人ができたので自分の妻を殺そうとするという話で、最後に湖のボートに誘って泳げない妻を突き落として殺そうとするのですが、結局話しているうちに「やっぱり彼女は殺せない…」と断念したにもかかわらず、突如起きた大波でバランスを崩して船が転覆。主人公は妻を助けないまま泳いで岸まで逃げた。そうしたら妻を殺害したと罪に問われ、死刑が決定(どう見ても冤罪)。牧師が現れて「実際に妻を殺したわけではないが、妻を殺そうと思った。それがあなたの罪です」と、無理やり罪悪感を認めさせ、それを神は赦しますと言って、ありがたやと死刑にされる話なんですが。ある意味、宗教的感動的な話なんだけど、すごい納得いかないというか。

・ハーモニーの楽しさ
 合唱をテーマにした映画はいろいろありますが(「コーラス」とか「天使にラヴソングを!」とか)、そういう映画では「歌うことの楽しさ」は教えてくれますが「ハーモニーの楽しさ」というものを伝えてくれるものはなかったように思います。

 最初に教会を訪れたときにはメロディーラインはそこそこうまい人もいてしっかりしてたんですけど、気持ち悪いくらいの不協和音で全然ハモってないでやんの。思わずププッと笑いました(ほかの観てた人は誰も笑いませんでしたが(涙))。

 で、主人公の指揮者が指導を始めて

「まず、耳を済ましてよく聴くこと」

という話を執拗にして、そのあとそれぞれの合唱団員が

「自分自身の声を探すこと」

と言い、

「集中して意識を合わせること」

と、合わせることの重要さを説き、最後にやっと

「歌を歌って歌声がハモって素晴らしい」

(歌声の和音が合うことを俗に「ハモる」と言う)、ていう風に指導されてるのがすごく良いと思いました。合唱というのは一人で歌うんじゃなくて、人の歌声を良く聴き、それに合わせてきれいにハモらせるのが楽しいんですよ。その合唱と言うものの本質的なところの楽しさを教えていこうという良かったなと。僕が合唱をやってたときにこういう指導の仕方をしてくれたら素直に「ハーモニーの楽しさ」というものを理解できたんじゃないかなあと思いました(しみじみ)。

 まあ、合唱って人間の身体を楽器に見立てて筋肉をどう調整するとか難しいところがあるんですけど、それを器楽曲しかやってなかったっぽい主人公がどう達成したのか疑問とかいうのはありますけど^^;。ああでも、各人の声質を把握して合唱団員の歌う時の並ぶ位置を精査している場面は「すげー」と正直に思った。一人一人の声なんて把握できないっすよ。

 あと、不具のメンバーが一人増えるんですけど、正確にAの音?を毎回出すっていうのはあの人絶対音感があったのかなあ?と。才能あるじゃん。

・最期のシーン
 詳細は見てのお楽しみにしておきますが、「奇跡」とか言われてますが、元合唱者から言わせてもらいますと

「合唱者にとってはあれはごくあたりまえのコミュニケーションである。奇跡でもなんでもない」

と言っておきます。「ほんとに実際あんな感じなんだよ、うんうん」と非常に腑に落ちました。


それでは
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by namizusi | 2006-02-02 12:53 | ストーリーメディア


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