大人がいない

 社会派ミステリ作家清水義範の書くちょっと変わった日本人論。こんなの書いてたんすか。

「大人がいない...」

 内容としては

1.アニメ・ゲームなどの子供っぽい文化が最近盛んになってきていて、全世界的にも受けている。しかし「源氏物語」などを見るに古来から日本には子供っぽい愛らしいものを愛でる嗜好はあったと思われる。それはそれでいいじゃん。

2.日本は豊かになって働かなくても生きていけるようになったため、あえて“大人”になる必要がなくなったので、いわゆる“大人”というものが減少しつつあるのではなかろうか。社会的な事件への反応を見るに、子供っぽい反応が増えてきているように思われる。

3.もうすぐ訪れる超高齢化社会等を鑑みるに、今後はそんなに豊かな社会ではなくなっていくであろうから、文化的に子供っぽいとかそういうのはかまわないが、国際的に、社会的な行動としてという部分では“大人”にならなくてはならないのではなかろうか。

というような話でした。

 大人には大人のいいところがあるし悪いところもある。大人じゃない人にもいいところも悪いところもある…というスタンスでわりと公正に判断しようとしているのが好感を持てます。単純に論説を書くだけじゃなくて逸話として小説や対談をそうにゅうしてるのも、この手の教養本としては特殊で面白いです。

それでは
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by namizusi | 2006-02-07 12:37 | ストーリーメディア


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