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「ロスト・イン・ラ・マンチャ」とか

1.ロスト・イン・ラ・マンチャ
 ロスト・イン・ラ・マンチャ

 鬼才テリー・ギリアムの映画ドン・キホーテ製作~挫折を描いたドキュメンタリー。
 個人的な意見として、ドン・キホーテという、狂気と愛と冒険と真実のドラマの作品の魂というものをきちんと汲んだ映画化が出来る監督というと、今の時代このテリー・ギリアム氏以外いないのではなかろうか?と思うのだが、結局挫折してしまったということで実に残念である。(今はテリー・ギリアム氏が利権回収中?)

 映画の中では、以前の作品「バロン」の失敗が強調されて、同じ轍は踏むまいとがんばるのだが、数々のアクシデントが発生。

・スポンサーが付かず資金が半分くらいしか集まらない
 →やりくりして何とか調整
・主要役者が決まっているにもかかわらず契約すらしてくれない人がおり、また撮影開始直前まで現場に来ない
 →来てくれた人で取れるシーンから撮り
・撮影現場が空軍の演習所でたびたび騒音に悩まされる
 →音は別録りで
・突然の嵐&洪水で現場の景観がすっかり変わってしまい、以前撮影した分が無駄になる
・主演役者が病気で療養しなくてはならなくなる

…呪われてるとしか言いようがない感じでしょうか^^;。結局撮影続行不可という扱いになり、脚本の製作権は保険会社に渡ってしまったという結末で。テリー・ギリアムは製作権を現在取り戻し中?という状況らしいです。

 主演に名優ジャン=ロシュフォール、サンチョ=パンサ役に最近人気のジョニー=デップを配するという非常に面白い配役で、すごく面白そう。何とか完成されないものか。

 どうでもいいですが、テリー=ギリアムの見た目がジャック=ニコルソンみたいな感じで、へ~、そんな顔の人だったんだとか思いました。


2.30DAYS(?)
 体当たりドキュメンタリー「スーパー・サイズ・ミー」の監督が、今度は30日間アメリカの最低賃金で生活をするという企画物ドキュメンタリー。アメリカの最低賃金って1997年以来全く上がってないそうで、実に9年据え置きってことですかね。しかし世間の物価は年々上昇しており、また議員の給与はしっかり上げているとかその辺揶揄してます。まあ、何事もなく健康に生活できれば何とか節約して生活できないことはない(気を付けないと消費社会となっているため、気付かないうちにお金を使ってしまうけれども…)けれども、いったん病気とかになって病院に行くと桁違いのとんでもない治療費を請求されて、途端に破綻してしまうというのが描かれてました。

 外国に行って病気になると治療費が馬鹿高くて保険をかけておかないととんでもないことになる、というのは海外旅行でよく気をつけるところなのですが、イギリスとかヨーロッパ諸国、あるいは日本であれば社会保障がしっかりしているので「国民であれば」安い治療費で済みますが、アメリカだと「国民であっても」その辺の社会保障がまともにされてない?ということなんですかね~。ある意味破綻しているといえるかも知れません。

“病気になったら生活できなくなるよ、ビクビク”

という感じでしょうか。ドラマ「ER」でも貧困な家庭だと治療費が払えないので、薬を飲んでくださいとか通院してくださいといくら言ってもいうことを聞かず、仕方ないので現場の医師が善意で薬を患者に渡しに行くとかそういうシチュエーションがしばしば描かれていました。


んじゃ
by namizusi | 2006-03-27 20:02 | ストーリーメディア


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