四畳半神話体系
見ました。大学生の生態系を描いた実にむさくるしい本でばかばかしくて笑えましたが、構成がわりときちんとSFしてて、最終的な帰着点も「ばかばかしく不満だらけで変わり映えがないが、それにしてもこの世界はなんてすばらしいのだろう」という「青い鳥」とかオペラ「アトラス」の哲学的冒険話のような回りまわって結局最初に戻る。最初の時点で欲しいものはすべてあったのだ…的ストーリ展開が、割とスタンダードですが面白かったですね。ていうか、そういうむさくるしい舞台設定でそんな話をするかっ!(笑)という感じで楽しかった。
まあ、こういう構成の話は京極夏彦の「
陰摩羅鬼の瑕」見たいな読んでて思いっきり壁にぶつけたやりたくなるようなのもありますが^^;、適切な長さできちんと構成すれば面白くなりますの。僕は構成の面白さに惹かれることが多いのでこういう話は好きです。
んでは