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死生観について:(・_・)

死生観について。

参考)微妙ですが、時間がないので~
・隆慶一郎「死ぬことと見つけたり」
 http://d.hatena.ne.jp/mimizuku004/20090506/1241597570
・「納棺夫日記」
 http://www.bk1.jp/product/01347053
・「フィアレス」
 http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id19745/
・「死の5段階」
 http://d.hatena.ne.jp/yamaikei/20070830/p1
・「世界オカルト辞典(荒俣宏監修)」
 絶版?




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 最近、映画「おくりびと」の元ネタになった?と言われる「納棺夫日記」というものを読んだのだが、それを読んだ上で

http://d.hatena.ne.jp/mimizuku004/20090506/1241597570

の記事を読んでどうだろうなあ~と思ったわけである。

 まあ「人生まるもうけ」というのは言葉が悪いだけなんじゃないかという、語彙が少ないのでそういう言い方をせざるを得なかったのかな~。言いたいことは間違ってないんじゃないか、というのが個人的な感想。

 死に瀕したときに、どんな心理状態になるか?についてはキューブラー・ロスという人の考え出した「死の五段階」という考え方があるらしい。

http://d.hatena.ne.jp/yamaikei/20070830/p1

〈第1段階〉否認と隔離
〈第2段階〉怒り
〈第3段階〉取引
〈第4段階〉抑うつ
〈第5段階〉受容

重要なのは第5段階で、「受容」とにかく死というものを受け容れて安らかな心理状態になるということだそうだ。

 で、「納棺夫日記」の方では死んだ人や死に瀕した人は多くが「安らかな顔」をしていることが多いという体験を指摘しつつ、その理由を親鸞の見た「ひかり」に求めている。この世界の中にある「ひかり」というなんていうんでしょうね^^;、なんていうかこの世界って何もかもが素晴らしいっていうそういう感じというか、何もかもが光り輝いて見えるようになる瞬間があるというか

「フィアレス」という映画があって
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id19745/

主人公は航空機事故で奇跡的に助かり、臨死体験をする。
その後、苦境に陥るたび「ひかり」を見て奇跡(周りから見るとただの無謀)を起こすという話なんですが、この主人公が、死にそうな局面で

「Everything is wonderful!」

とか言うんですよね。

 ちなみにこういった「ひかり」についてはキリスト教の聖霊の表現なんかがズバリそれを指していると思われるのですが、その概念はキリスト教にとどまらず普遍的に認識されているらしく、荒俣宏監修の世界オカルト辞典でも言及されていたりしました。

 まあそんなわけで、死を身近に感じた人には、人生まるもうけかどうかわからないけれども、何かありとあらゆるものが素晴らしいものとして見えるようになる心境というのがあるんじゃないかと。

 実体験ではないですが、TRPGで臨死状況を「疑似体験」した場合のも同じような心境に陥ることがあるかなあと思います。実レポートじゃないですけど、この話は好きかも。

・【2/4 地球最後の日】|枕の上
 http://ameblo.jp/greeness/entry-10203243514.html

 ……消えてるよー!

 あと、大原まり子の「ハイブリッド・チャイルド」にも「わたしはひかり」という存在が現れてそれがキリスト教的神を差し示したりしています。あれは、世界を美しいものも醜いものもすべてひっくるめて全部丸ごと愛する存在として描かれていましたか。

 http://www.bk1.jp/product/00960858

 あとは、P.K.ディックでも「ひかり」の存在は良く描かれていて、一番有名なところは「ヴァリス」ですかねえ。やっぱり。

 http://www.bk1.jp/product/01714637

こちらでは「ひかり」は世界のあるべき正しい姿を差し示す存在(力?)みたいな描かれ方をしていました。

 ふむふむ。

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・輪廻転生について
 りゅうたまで、シナリオのネタに使うので死生観のネタ出しをしてもらったんですけれども、ナチュラルとか、自然とかが題材だと

・輪廻転生

の概念が出やすいのかなあと思いました。死んだらどうなるのかについてしっかり言及したTRPGシステムってあんまりない気がしますが、ローズ・トゥ・ロード(B、F)なんかの場合は、しっかりどういう条件だと何に転生するかまでしっかり決まってて

やる気満々ですな!

と、手加減なし出来たりしましたが、輪廻転生というと

・東洋的思想?(キリスト教では否定されているので)
・仏教思想?

ってなんとなく思ってたのですが、「納棺夫日記」を見たところだと、そうじゃない、むしろ仏教では輪廻転生は否定されていて、そういう概念があるのはヒンズー教とかのアジア土着の宗教の方だという話があってなるほどーと。

いちおう仏教でも輪廻転生の概念があることを許容されてるとは思うんですけど

「六道輪廻」

と言って、生けるものがあれこれ生まれ変わって循環している状況というのは、

悟っていない、解脱していない

ということとイコールで仏教的には、苦が取り除かれていない状況を指します。
仏になったり悟ったり解脱した人は、輪廻の循環からも離脱してしまうという思想です。

で、仏教では死んだ人は仏になる(=悟る)ということにしてしまいますので、その時点で「六道輪廻」の循環から解き放ってしまうわけです。つまり、生まれ変わらない、と。

で、最初の方の話に戻るんですけど「納棺夫日記」の筆者の体験によると、実際死ぬ人は悟ったような穏やかな表情をしていることが多く?悟って解脱してしまってるので、仏教の本来的な考え方から言うと生まれ変わらないんじゃないかという、そういうことなんですが。



落ちは無いんですけど、
そんなようなことをつれづれ考えましたとさ。
by namizusi | 2009-05-09 15:33 | TRPG


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