TRPGにおける「享楽主義」「快楽主義」「堕落主義」について:(・_・)

「苦行主義」の対立項って何かのう?と考えた結果

「享楽主義」
「快楽主義」
「堕落主義」

というレッテルを張るのが、侮蔑的印象も多少混じっててバランスが取れるかなあと思ったのだが。



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1.「苦行主義」の差別用語化の懸念
 「苦行主義」という言葉がTRPG上では侮蔑的に使われることが多いように思いますが、まあ別にローカルでコソコソ使う分には構わんのですが、権威のある公的発言で使われだすと

差別用語

化してあんまりよろしくないんじゃないかと。2ch辺りで言ってるだけなら可愛いものですが(嫌なら見なきゃいいだけだし、そういう悪意の吹き溜まりと了解された場所ですし)、具体的に言うとR&Rのカオスフレアの紹介記事で「苦行主義」という単語が出てきたときに「そこで使うのはどうなのかなあ」と引っかかりました。

 まあ、ネタ記事とか、フィクションの世界で言うなら「これは冗談ですよ」という暗黙的約束の上での発言になるのでそれは許容範囲かなと思うんですけど、そうじゃなかったからね。

 まあ、個人的には「苦行主義」を侮蔑的に使うのであれば、インドにでも行って、そこの苦行僧やその類の人全部に対して苦行なんてしても良いことなんてありませんよ、と説きに行き、世界中から苦行の好きな人を根絶するくらいまでやったら「苦行主義」はよろしくないという発言をしても許される気がしますが、実際そんなの無理でしょう、つーことで。

 あるいは将棋でも、お遊びとして嗜む程度にやってる人と、棋譜を勉強して強くなることを志す人がいますけど、そういう人にも「苦行主義」はよろしくないとか説くのでしょうか。

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2.差別用語の狩られる経緯
 現状、出版の世界なんかでは過剰に差別的な用語が狩られているという話がありますが、問題があって

・すでに差別的な意味は忘れ去られており、禁止することで却って用語の混乱を招く
・意味がひっくり返って尊称/敬意を示す言葉になってることすらあるが、その想いを踏みにじる結果になる

……というようなことがあったりなんかします。その原因としては

・対処が遅すぎる

のが大きい要因と思いますが。

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3.差別用語の発生経緯
 差別発言、侮蔑的発言というのは、悪意を持って発せられた瞬間を捉えて、それを使うなと抑止するのが良いです。

 発生源として有力なのは

・いじめのときに、いじめの対象にレッテル貼りをする(蔑称の発生)

なんかが相当します。対象を蔑んでも良い理由付けのレッテルとして使用される。

 これがまあ、裏でコソコソ言ってるだけならまだ影響範囲が狭くてましなのですが、表立って出てきて、権威に裏付けなんかされると最悪なことになります。学級の先生もよってたかっていじめに加担するとか、そんな状況に。

 なので、あくまで個人的な狭い領域で言ってる分には構わんのですが(ガス抜きも必要でしょうし)、公共の立場にいる人とか、金をもらって公の発言が出来る人なんかが言いだすとよろしくない。

 昔「何でもして良いよは何にも出来ない」とか「全滅はよろしくない」とかいう流言飛語が飛び交ってしばらくデッドリーなシステムで遊べなくなるとか、アドリブなセッションが遊べなくなるとかいう被害が実際ありましたが……あるいはランダマイザなセッションの面白さがわからないという発言もありましたなあ。いずれにせよ影響力の大きいところでの発言は慎重になってもらえると助かるなあと思います。

 でまあ、カオスフレアのサポート記事で取り上げられたときは「これが、まさに差別用語の発生の瞬間かも知れんなあ。リアルタイムで見ちゃったよ」とか思っちゃったりしたんですが。そうならないことを祈りたい。

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4.対策方法
 対策方法としては下記があります。

・対立項を提示して相対化する
 まあ、とりあえず「苦行主義」を嫌う傾向の人らは「享楽主義」「快楽主義」と呼び習わして相対化するのがよろしいかと。

・ギャグネタにする
 「マンチキン」のネタ化とか。マンチキンもガチ戦闘とかではそれなりに役立ちますよ?

・ネタとしてキャラクター化する

 結局のところ、より楽しめるように努力するというような話は、当人が勝手にやる分にはいちいち、あーだこーだ言う話じゃないし、多かれ少なかれ、多少はほとんどの人は「少なくとも前よりは、よりうまくプレイ出来るようになってイイ気になりたい」という欲求はあると思うので、それに侮蔑的呼称を付けてトラウマ化するのは良くないと思います。

 何ごともバランスというものがあって

・やり過ぎは良くない
・人に押し付け始めると良くない

という点は慎んだ方が良いかなあと思いますが、自分が勝手にやる分には構わんし、自発的にやるようになったのであれば、むしろそれは良いことであると誉めたたえたいかなあ、個人的に。

 モンスターハンターをやってるときなんかも一緒なんですよね。あれって限りなく苦行ゲーなんですけど、協力プレイだけやってる分にはゆるゆるなプレイヤーが1~2人いてもフォローできるようになっていて、極めたい人は自己満足で全モンスターソロクリアとか、全クエソロクリアとか、韋駄天で超最速を出すとかそういう所に血道を上げたりしますが、別にそうならなきゃならないわけじゃないけど、そういうことをしてる人に対しては『寄生させてくれてありがとう』と感謝の意を表したりするわけです。感謝か?(笑

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5.「享楽主義」「快楽主義」「堕落主義」と言えば
 田中天氏リプレイなんかすげー享楽的だと思いますなあ。と、レッテルを張っておく。裏で精進してそうですけど。

 ぴよぷー本舗に載ってたレミングス的プレイなんか「堕落主義」的かなあと思うんですが。

「いっぺん死んでみたかったので死んでみました」

という、死の罠にみんな突っ込んで死んでみるプレイなんかが、それはそれで楽しそうです。

 そう言えばPARANOIAも限りなく享楽的ですね。

・GMが提示したミッションを、全力でクリアしないことに血道を上げる

ゲームですから。あれは楽しい。

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6.でまあ普通のプレイは
 極端な話ばかり書きましたが、普通のプレイというのは「苦行主義」的な部分が一部はありつつ、極端なところまでは行っておらず、「享楽主義」「快楽主義」「堕落主義」なゆるい部分もありつつ、堕落し切ってはおらず、その中庸のところにあると思います。

 で、極端な指向の人らは「奴らも役に立つこともある」と思いつつ笑いのネタとして保留にしておくのが良いんじゃないかなあと。

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7.享楽主義の温床
 最近は「努力して成長するキャラクターを見ると劣等感にさいなまれて好きになれない」という人がいるらしいんですけど、努力する~とか苦行主義~とかが毛嫌いされるのはそこら辺もあるかもしらん。そうじゃない人もいますけど。仕事場で新人を見続けてきた感触からすると半々くらいかのう?

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8.うざい人たち
 合唱なんかやってるとOBで新人の声を聞いて、ちょっと外しただけで嫌そうな顔をして歌う位置を変える嫌味な先輩がいたりなんかしますが、苦行主義者ってそういう所があるかもしらん。気を付けよう。



そんなところで。
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by namizusi | 2010-11-11 21:44 | TRPG


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