聞き上手のGMは欲しいが、話し上手なGMは要らない

 たまには「話術」に関するテクニックについて書いてみようと思う。以前から言っていると思うのだが、GMはシステムのルールやデータを覚えるのはもちろんだが、それ以上に「いかにして話すか」「場を仕切るか」というテクニックは重要で、そういう本はいろいろ出てるから一度は読んでみるといいと思う。
 さて、話術に関する本を読むと良く見るフレーズに

・話し上手は聞き上手である

という謳い文句がある。実際そうなのか微妙なのだが、TRPGのマスタリングをする上ではとても重要なことだと思う。というのはGMというのは、PLに話をさせて何ぼのものであるし、そもそもGMが演出するすべてのシチュエーションやNPC等々というのはPC/PLを引き立てるために存在しているからである。

 しかし(偏見だと思うが(笑))、どうも関西圏のGMとかを見ると、PLの言うことを聞くよりも、まずGMがしゃべって場を盛り上げてそれに巻き込んでいくというマスタリングをする人間が多いような感じがする。きっと気のせいだと思うが(笑)。営業をやってる人間とか、企画屋とかいう職種の人種の場合は、何はともあれ機先を制してしゃべって、場を仕切るというのが仕事であるせいか、同じ手法をTRPGでも取りたがるようである。そういうマスターに遭遇すると非常にいやな予感が走る。大体弁が立って声が良く通り良くしゃべるGMというのは以下に書くような災害を撒き散らす。

・PLの発言タイミングを奪って時間を占有する
・PLの思惑に偏見を埋め込んだ妙な演出をしたがり、それによってPLの人格を不当に汚しているのに気付かず暴走する
・GMの発言に酔ってPLが冷静な判断をしづらくなり、GMの誤り(ルール的間違いとか)に気付かずスルーしてしまいがちになる。で、あとで指摘されると「ゴールデンルール」という言い訳で愚かに言い訳する(すみません。誇張してます(笑))
・話を聞くだけで疲れる

 正直やめて欲しい。

 最近ではプレイングテクニックとして発言数を節約して各PLの出番を増やそうという技があるという話が出ることが時々あるのだが、それ以前に、一番セッションのプレイ時間を自己満足な発言で埋め尽くしているのはGM自身であるということをよく理解して欲しい。過剰な演出発言はセッションにメリハリがなくなるだけで却って逆効果である。理を説く前に相手から信頼感を得る語りをするのが先であるという論もありそれは正しいと思うのだが、それ以前にGM自身が語るタイミングを必要最小限かつ最大限の効果を得られるよう効率化することを考えてほしいものである。

 あとまあ、GMの言いたいことというのはシナリオが上手く機能していればセッション中にすべて出し切られるはずなので、セッション終了時には言うことはなくなっているはずなのだが、言い訳がましく終了後にしゃべり始めるGMも鬱陶しい。終了後にしゃべるくらいならセッションにちゃんと組み込んで消化しろよ、と言いたいところですな。

 ということで、次回は「聞き方」について解説することにしよう。

 んじゃまた。
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by namizusi | 2005-01-18 23:19 | TRPG


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