1.GMオーディション
まあ、とっても短いシナリオだったので時間をずらして再募集したらメンバーが揃ったのでプレイ。プレイできてよかった^^。今度のシナリオは一見クトゥルフっぽい展開をするのですが、全然クトゥルフじゃないシナリオなんですけど、それでもわかって楽しんでもらえたようで良かったです。んで、GMオーディション卓と言うと結構いろいろ指摘をしてくれるものなのか、セッション後にビシバシ指摘が来てきびしーっていうか非常に勉強になりました。普通のオフのセッションよりあれこれはっきり言ってくれて面白かったですね。またぜひやってみたい。
卓に来てくれた人の一人がネットの知り合いで、世間は狭いなというか(^^;。ネットで話したときに「この人にこういうのはずばりはまるだろうな~」とか思ってたのですが、思ったとおり通じたのか楽しんでくれたみたいで良かったです。ふう。
あと、クトゥルフの知識に結構詳しい人がいてプレイ中にもいろいろフォロー指摘してくれて助かった部分もあったんですけど、「いやそれは言いすぎだろう」とか「それはコンセプトの違いなので指摘としてナンセンスだろう」という部分も多数あって、マスタリングとして一番反省すべきなのは、その辺の境界をきちんと提示して仕切るマスタリングが出来なかったという点だと思うので、その辺をきっちり分析して今後のために理論武装しておこうと思います。
ていかさ、他のPLは楽しんでるのに、自分だけごく個人的なマニアックな判断基準を出して頑固なプレイをして進行を阻害するのはやめて欲しかった。進行に対して懐疑的なプレイをするのは、他のPLが
「いやいや、こういう理由があるからやってよお願い」
とフォローされるのを期待するプレイなわけで、はっきり言って
「甘えたプレイ」
なわけだ。で、コンベンションではそういうフォローが来る保障はないので、フォローがなかったら当然自分でフォローする。プレイしづらい立ち位置だったとか言ってたけど、他のPLもある意味動きづらい立ち位置だったんだけどそれでもシナリオの傾向によってスタンスを変えてたわけで、その辺のプレイは他のPLの方が100倍うまかったね。
特に一番許しがたかったのは、マスターにあれこれ指摘するのは別に僕は慣れてるんでいいし、準備が足りなくて手抜きしてたところもあるのでしょうがないかなと思うんだけど、他のPLのプレイングにケチをつけるのはやめて欲しかった。あれはよくない。
そんなこんなでPLの評価も賛否両論分かれてそうですが、僕らしくていいかなあとw。
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1-2.マスタリング分析
セッションについて指摘があったのでその対処について分析をば。
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1-2-1.導入でPCの設定を縛るべき
これは指摘のとおり。どういうキャラ割り振りをすればうまく回るか把握しきれてなかったので(学園ものにすればいいかな~とは思ってたが学園ものなんてやりたくないしなw)、好きに作ってもらった。
・PC同士親しい関係にしてください
という注釈を行ったのだが、ただの近所のだべり友達くらいの設定になって、クトゥルフだとそんな感じになるか~という。深淵の感覚だと「親しい人間関係」といったら肉親とか親友とか恋人とかの強い関係にするのが普通なのだが、クトゥルフだとそういう強い関係にするという認識がないので、あらかじめ、っと強い関係にするようプレロールドで作っておくか、明示しておく必要がある。あと、それほど親しくなくても「ジャーナリスト」「探偵」などの興味を持って多少のリスクを犯してでも調査する系のキャラなら関われるので、そういうキャラも推奨職業/プレロールドとして提示しても良い。
実際うまく行ったセッションだと学生2人・ジャーナリスト・助教授という配置でうまく行ってたので、ほぼ分析のとおりという感じ。「教授」にしてまじめに世間体を考えると「立場があるのでそんな危険なことは出来ない」という縛りがきつくなってくるのでせいぜい「助教授」どまりにしておくのがいいんじゃないかなあと。
でもまあ、そもそもそんなシビアに物事を考えたりしない生ぬるいシナリオなので、「PCの立場がこうなんだからそれは出来ないんじゃー!」とか声高々に言うのも大人気ない気がしないでもない。
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1-2-2.ベータの判定で博物学のチェックが要るか?
非日常でプレイするスタンダードなクトゥルフなら不要だろうけど、今度のシナリオは「日常の不思議」を描いてるのでむしろ必要。これはぜひ判定させるべきであった。年齢的にそれくらい知ってるだろーと言うかもしれないが、同年代の僕自身「見てもわかるわけない」と断言できるので、極めてリアルな感覚として「判定が必要である」と断言できる。
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1-2-3.PCとPL知識の分離
分離するのが当たり前で、そのギャップを遊ぶのがクトゥルフというシステムの特長であり、醍醐味だと思うのですが、「PLとPCの知識を同一視する」というスタイルは初めて聞いた。メリットもなさそうなので今後採用することはありえないものと思われる。
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1-2-4.黒幕をもうちょっと登場させたらよかったのでは
黒幕をところどころ遠めに顔見世して(特に話とかをさせる必要もない)、それらのエピソードが最後の場面で収束するとかっこいいなあ、という指摘。本当にそうするとカッコよさげなのでぜひ入れたい。これは良いアイデアだのう。
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1-2-5.SANチェックの基準とタイミング
「その程度で判定するのはおかしい」という指摘を受けたけど、今度のシナリオは「日常の怪異」を扱っているわけで、スタンダード?な非日常を扱ったクトゥルフならそういう日常的な怪異による判定はやらなくて正解だと思うのだが、今回のシナリオはその辺のコンセプトが根本的に異なるので、むしろ
・判定しなくてはいけない
で、判定する回数を増やしている分減少ポイントもなだらかに少なくばら撒いてバランス調整しているわけで、結局総合的にこの指摘は
・ナンセンス
以外の何物でもないと考える。
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1-2-6.~というふうにするとクトゥルフらしくなるのでは?
いっぱい案を指摘され、「いやー、その辺のネタからよくそんなにもたくさん、いかにもクトゥルフらしいベタでステロでB級ホラーなクトゥルフ物らしい展開に持ってく案を思いつけるなあ」とかなり感心したのですが(驚嘆に値する)、そういう展開は敢えてせずに、
「ここでこう落すとクトゥルフっぽく落ちる」というのを敢えてそう落さずにことごとく外して、綱渡りのようにメインのラインを突き進んでいくとクトゥルフらしからぬまったく別の境地の何かすごい話になる」
というのを実践するのが今度のシナリオのコンセプトなので、そのての展開を採用することは
「根本的にありえない」
ですかね。そういうステロなのがやりたくなくて今度のシナリオを作ったわけで。
いつもクトゥルフをやっていると
「ここでこう落すとクトゥルフらしいステロな展開になってわかりやすいんだけど、落さずに突き進んでみるともっと別の境地の何かすごい展開に到達しそうだ」
と感じる瞬間が垣間見えることがよくあって、いつもいつも結局ステロな展開で落ちてしまってがっかりしてたのですが、最近やっとそういう方向性のシナリオをしがらみを捨ててさっぱりとプレイできるようになってしまったので、今後はそういう方向性のシナリオしかプレイしません。もうちょっとマスタリングスタイル/シナリオのスタイルを固める必要があるなとは思うので、しばし模索するつもり。
しかしこの方向性っていまどきの「モダンホラー」とか某18禁ゲームとかを見るに、これこそごく普通で、クトゥルフなんて知らない今時の世間一般の人の方がよっぽどよく通じると思うんだが。TRPGの世界でだけ、今でも化石のような「それはクトゥルフじゃない」というフリークな人が生き残っているように思う(昔は自分もそうだった)。
ということで、次はもっと怒られそうな(笑)「異邦の騎士」を夏のJGCでやってみたいなあ。今度の10倍くらい周到な準備をしないと難しげですが。すげーやりたいw。
んではまた