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【クトゥルフ神話TRPG】現代ものファンタジーをやってみよう(1)

 推奨技能の補足で

・「聞き耳」

も推しておきます。

「PCが何か行動しているときに背後から忍び寄った恐るべきものが…」

という演出ができます。まあ失敗した方が面白いんですが、一人くらい成功してくれないと悲しいので(笑)。調査系の人間一人くらいがこの技能を取ってくれるといい感じになります。
 このスキルに限らずクトゥルフというのは肝心なところで技能判定に失敗するし、肝心なところにいると発狂するしで、その

・ままならなさ

が非常に楽しいTRPGシステムだと思っています。

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 というのはさておき、とりあえずプロパガンダのために「現代ものファンタジーをやってみよう」なんて記事を書いてみようかと思います(笑)。長くなりそうなので複数回に分けて。

 正直「クトゥルフ神話」というのはキリスト教圏の人間しか本質的には理解できない「恐怖」であるので、プレイしていてぜんぜん怖くない。むしろ「クトゥルフ神話」的フレーバーを日本人向けにわかりやすく演出しようとするとそれは日本人の文化的背景に基づくと、必然的に

・現代もの/近代ものファンタジーにならざるを得ない

と考えています(理由は後日解説)。

 んで、そういう観点でネットのシナリオとかを見て回ると、日本人的感性の現代もの/近代ものファンタジーっぽい展開をして、メインテーマとして理解可能な興味深い物語的命題を提示しているにも関わらず、話の腰を折るようにクトゥルフ神話ホラー的な落ちを持ってきて、せっかくいい話だったのにその辺うやむやに終わらせつつクトゥルフ的落ちを出すことで逃げた演出をしてごまかしているものばかりに感じられて、いつもひどくがっかりします。

 むしろクトゥルフものなんてのは最初に明言せずにまったく別物として作って、フレーバーとしてクトゥルフ的なものを入れて、はじけた展開になってる作品の方がよっぽど面白いと思いますね。いまさら昔のクトゥルフ的展開で落とすなんていうのは感覚として20年以上前の実に古臭い感覚だなあと。(いやまあ、30~40年くらい前だとプログレ全盛で今でも斬新と思える作品が多々あるんですけど)

 ということで、現代ものファンタジーとしてクトゥルフ的フレーバーを使ったいい作品って何?というのを聞かれそうなので、有名な作品をあげると

・宮崎駿の「千と千尋の神隠し」は、まさしくクトゥルフ的フレーバーを活用した現代ものファンタジーである(しかも圧倒的に大衆の支持を得ている)

と言っておきます。
んではまた
by namizusi | 2005-03-25 12:52 | TRPG


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