見果てぬ夢

 松本幸四郎の「ラ・マンチャの男」観てきました。

 基本的に映画といっしょだったのう。有名な「風車との対決」をどう演じるのかな~?と期待してたのですが、舞台の向こう側に飛び降りただけでさらっと流されてしまった(^^;。あそこの破天荒な莫迦さ加減で大笑いできるのが好きだったのだがのう。娘さんの松たか子のアルドンサ役は初だったらしいですけど良かったですね。最後の場面の演じ方が妙に子供っぽい感じがして、娘だから~という地を出したのかも知れませんですけど、役柄的にもうちょっと妖艶な大人びた感じのがいいかのう。10年くらいしたら良くなるかなあ。とか思いつつ。

 あと、会場がどうにも席が狭くて腰が痛くなってきた。あそこで長時間休憩なしは辛かったのう。

 オープニングで突然ギターの人が舞台下から現れて演奏を始め、そこから劇が始まっていく~という導入はなかなかかっこよくて良かったですな。

 サンチョ・パンサは独特の味があってよかった。ドン・キホーテも日本人らしい微妙な味があって良かったけど,やっぱり東洋人の顔は見ると「クシャッ」としていてあの騎士の格好と合わんなあとか、床屋はなかなか微妙な役で自由度が高い分難しいと思うのですが、結構面白かった。床屋は映画よりも劇の人のが良かったな~。

 終わったあとは観客総立ちで拍手の嵐であったけど、獅子褒章授与関連の言葉とかはなかったです。千秋楽にでも何かやるのか?謎

 全体的な構成として、どうも部分部分の場面はいい場面なんですけど話全体のつながりがブチブチに切れてる感じでいまいち行けてないのうと思いました。宿を出たあとにドン・キホーテがムーア人の一座と遭遇する場面があって、これは映画にはない場面で、映画では省略されたのか松本幸四郎の舞台のオリジナルで付け加えられたのか不明ですが、「あれは要らんだろう」と、しみじみ思いつつ。

 話のつじつま合わせのために必要な場面ではあるのですが…主題が途切れるのがいまいちよろしくない。映画「ロードオブザリング」でバルログの待つ鉱掘を通るのを避けたいがために雪山登山して山を越えようとするのだが、サルーマンの妨害にあって越えられず…という場面が「蛇足である」という指摘が良くあるのですが、こういう

・つじつまを合わせるのに必要であるが、話の本筋を断ち切ってしまって余分に見える場面

というのはあるものです。そこをどううまく解消するかが演出の見せ所だとは思うのですが。「そのあとドンキホーテは何も知らずに旅立っていろいろなものに遭遇しました」というのをナレーションを入れつつさらっと流す感じで処理すればもう少しましになると思うのだがのう。「ロードオブザリング」の場面の方は、ガンダルフの内面的な話にして、彼は内面で葛藤し雪山に行く場面を夢に見るのだが、そこで結局失敗して大勢の犠牲者が出るという悪夢(予知夢)を見て結局実行はせずに自らの命を犠牲にしても代償の少なくて済む坑道の道を仲間に示唆することを決断する…というような場面に変えると本筋からそれずにつじつま合わせに必要なエピソードを入れられることになって良くなると思う。誰かやってくれw。

 んではまた
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by namizusi | 2005-05-05 00:40 | ストーリーメディア


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