最近読んだ本

 シナリオのネタバレ関係でしばらく書いてなかったんだけどまとめて。

<本>
・「ドイツ戦闘機開発者の戦い」
 第2次大戦期を中心に、ドイツの先進的戦闘機開発者であったハインケル、ヴィリー=メッサーシュミット、クルト=タンクのエピソードおよび開発機について解説した本。ドイツは当時、物量的に厳しかったが技術的に世界最先端であり、結局当時開発された戦闘機技術がいまどきの主流な「ジェット戦闘機」や「旅客機」の原型となった(戦後各国が技術を盗みまくったのだ)とかいう話がわかる。他にミサイルV-1、V-2なんかも当時は性能の低さであまり役に立たなかったのだが、V-1ミサイルは巡航ミサイルの先駆けとなったとか、V-2ミサイルは大陸間弾道ミサイルの先駆けとなったとか、だそうである。ふーん。

・「アウシュビッツ収容所」ルドルフ=ヘス
 アウシュビッツ収容所の官長であったルドルフ=ヘスの手記。管理者側から見たアウシュビッツというものがよくわかる。膨大な数の収容者に対して明らかに監視者が足りないので、囚人の中で古くから犯罪を犯してきた常連を囚人たちのリーダーに置いて利潤を与えることで統制を取ったとか(リーダーが犯罪者なのでもちろんその下で監視下に置かれた人たちは非人道的な扱いをされるが、ナチスのメンバー本人が直接手を下すわけではないので「下の統制する奴らが酷いのだ」と責任転嫁される)、元々ナチスはユダヤ人をすべて虐殺するつもりはなく、ただ国外にすべて追い出そうとしていただけなのであるが、それと同時に近隣諸国がこぞってユダヤ人受け入れを拒否したため追い出すに追い出せなくなり、また戦況が苦しくなって領土を広げれば広げるほど増え続けるユダヤ人をまかない切れなくなり「最終決断」と称して虐殺が実行されるに至ったという事情もわかる。まあ、やる方も悪いが、周りでそういう事態に追い込みつつ傍観していた近隣ヨーロッパ諸国も冷酷極まりないであろう(同じようなことをアフリカとかでもやってるし)、その辺の謝罪とかはしないのかね?とか大変気になるw。
 しかし、ガス室の「処理」の風景は酷いな(^^;

・「子供たちが見たアウシュビッツ」?
 正確なタイトルは忘れた(^^;。正確にはアウシュビッツではなくてアウシュビッツに送られる前の別の収容所でユダヤ人の子供のために絵画教室が開かれて、その教室に参加した人たちの記録&取材。絵画教室を開いた先生(女性)の業績や、助かった生徒の足跡などが書いてある。赤十字の監査のために1日だけ収容所を華やかに飾り立てて「収容所は大丈夫」と誤認させたという逸話などが紹介されてる。へええ。あと第2次大戦時のドイツでのユダヤ人虐殺を「ホロコースト」と俗に呼ぶが、「ホロコースト」というのは「生贄を捧げる」というような儀礼的な意味があって、「いや、あれは儀礼なんてものじゃない。正真正銘の虐殺である」という意味を込めて「ショアー(虐殺)」と呼びたい、という話もあるそうな。「ショアー」というタイトルの長大なドキュメント映画が作られて(9時間とか?)、各地で公開されているらしい。

・「ユダヤを知る事典」
 「ユダヤ人」というと「経済界を牛耳っている」とか「陰謀をたくらんでいる」とか「川の水に毒を流している」とかいう風聞が多々あるらしいが(^^;、そういう誤解を解いて「ユダヤ」の文化や歴史的事情について包括的に解説した本。網羅的にわかりやすく解説されていて良書である。
 とりあえずロシアでは「ポグロム」と言ってナチスほど大々的にではないがちびちびと継続的に虐殺しまくってきた上、共産主義に転化する過程で都合のいいときだけユダヤ人を利用して用が済んだらポイッと捨てたとかいう酷い話がよくわかる(笑)。あとまあイスラエルは戦争ばっかりしてるんだけど(^^;、日本とかの単一民族国家がかつて生き残ってきた方式に見習って、自力で自国を守る手段を確保し、基本的に「自衛のための戦い」であって、一時的にシナイ半島全域を占拠しても戦争終結と共にすぐに撤退しているとか侵略する意思はないようである、とかいう話がわかる。あとまあ「ユダヤ」というのは宗教ではない、とか。

<コミック>
・「バキ」
 惰性

・「餓狼伝16巻」
 プロレスかっこいいなあ。格闘って結局「一挙手一投足すべての瞬間瞬間のアクションが『自分自身との戦い』である」ので(というロマン)、共感できるし好きである。

・「軍鶏20,21」
 惰性。主人公が体調を崩して卑屈なチンピラっぽい境遇に逆戻りなところが良い。やはりレベルドレインは必要だ(笑)。

・「ハンターXハンター」
 最近めっきり「グロい」と評判だけど相変わらず面白い。

・「DEATHNOTE」
 第1部終了。しかしあの落ちは「グレーゾーン」を使った反則でしょw。インチキ臭い(笑)。いいけど。
 しかし、あの辺の思考過程はTRPGでマスタリングする上では非常に参考になりますね。プランを考えるけど、プラン上のメンバーは全員が賢いわけではないので

1)「この人の思考能力だとこれくらいのことは考えるであろう」という参加者の思考能力自体を考慮する考え方
2)「運がいいとこれを覚えていて一番リスクのない安全な方策を進められるが、それがダメであっても次の策がある」という常にうまくいかなかった場合の次善の策を考えておくやり方
3)最後の落ちでルールで明記していないグレーゾーンを悪用して我田引水するやり方

とか、実際GMするときによくやる(^^;。非常に使えるテクニックなのでぜひ使いこなしましょうw。

・「沖縄論」
 池上永一が好きなので沖縄の話には結構興味を持っていたのだが、「不発弾が山のように埋まってる危険な島って沖縄本島のことだったんだね」とか、近代、弱小国家にもかかわらず巧妙に立ち回ってうまく繁栄して生き延びてきた琉球王国の変遷の詳細とか、いろいろわかって参考になった。最近小林よしのりも以前主張した論の焼き直しばかりで論がグルグル回って内容劣化が激しいなと思っていたのだが(年寄りほど同じ話を何度も繰り返して話したがるものだw)、これはよく調査した良い論説だったと思う。この方向だったらハワイを中心に、環太平洋諸国をアメリカがいかにして侵略してきたか?(ハワイもかつて日本と同化しようとしたのだ)ってー話もいつか書いてくれると嬉しいかもである。


 このあと読もうとしてるのがJavaでゲームを作る技術についての解説本と、脚本の書き方の本と山田正紀の「神狩り2」かな。読みたいものは多いがなかなか進まない(^^;
 んでわまた
[PR]
by namizusi | 2005-07-09 12:44 | ストーリーメディア


<< ロールプレイの7つの段階 掲載記事予定 >>