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作るドラマと出来るドラマ

 これ

 キャンペーンの場合、あれこれお膳立てしなくても出来上がってくる物語というものがあって、それを生かしてこそキャンペーンであると思う。なので基本的に賛成である。うちのキャンペーン「生命の樹」なんかはこの辺うまく取り込めていたと思う。例えば、死んで脱落したPCは余すことなく再利用するとかw(敵として出したり)。

 キャンペーンの場合はそういうあれこれ作為しなくてもドラマチックにする題材は自然に発生するのでそれをうまく利用していくのが「キャンペーンの醍醐味」であると思うのだが、短いシナリオ、単発シナリオの場合にはそうはいかない。あるいは、長期セッションでも「極めて特殊な状況」というのは自然発生では生まれないので、そこは作為しなくてはならない。「極めて特殊な状況」というのは例えば「近親相姦ネタをやろー(おいおい)」とかだね。

 単発セッションでもあまり極端な状況でないなら、わざわざあれこれ設定しなくても自然にPL側でまとめられると思うんだけど、じゃあ昨今の「ハンドアウト」を使用したシナリオが「特殊な状況」だけを再現するためにそういうスタイルを採用しているかというとそうではないと思う。しかし「作為」だと、上っ面だけの浅薄な感情しか生まれないので(まあ、極端に志向の偏った意識の合う面子だけ集めれば可能ではあるが)、多少不親切にして感情や人間関係を作る余地を入れた方がいいんじゃないかという気はするのだが。

 結局「作為」と「自然に任せる」のバランスの取り方次第かな。キャンペーンの場合は最初の1、2回くらいは「作為」して方向性を整える必要があるが3回目以降は不要と思う(というか、それ以後必要になるのは、キャンペーン自体がうまく行っていない証拠である)。

 んでわまた。
by namizusi | 2005-07-10 14:13 | TRPG


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