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初めてのクラシックの聴き方(2)

 こんな記事をまじめに読む人がいるかわからんけど続き。

6.試聴できる場所
 クラシック曲を聴くといってもいちいちCDを買うと高い。国内版なら3000円くらいするし、輸入版でも2000円くらいだ。知らない曲を買ってはずれだと目も当てられない。たまたま詳しい友人とかいてCDを借りられるのであればお勧めを貸してもらえばいいが、誰でもそうというわけではない。
 そんなときには図書館に聴きに行けばいい。田舎の図書館だとないかもしれないが、都会の図書館の場合にはCDを試聴させてくれるところが結構ある。そこで目当ての作曲家の曲などまとめて聴いてみてもいい。僕の地元の場合CDに加えて芸術系ビデオの試聴まで出来るところがあったりする。あとまあ、東京に限っていえば音楽系団体の会館で試聴させてくれるところもある。合唱センターとか…。

8.気に入った作曲家を攻める
 運良く気に入った曲に当たったら同じ作曲家の曲を攻めてみるのも良い。同じ傾向の曲が多いのでそれなりに満足できる。

9.同じ曲の別演奏を聴く
 ここがクラシック音楽の面白いところで、同じ曲でもいろんな演奏家の曲がいっぱい出ているので比較して聴ける。ある指揮者の演奏だとリズムはすごくいいが音が薄い、別の指揮者は非常に骨太の熱い演奏をして素晴らしいがリズムは重々しい、ある指揮者は響きが素晴らしいがクライマックスがくどすぎる…とか、それぞれの演奏家で持ち味が違ってて面白い。同じ曲でも楽器の編成・規模が違ったりするし。管弦楽曲だと派手派手で強烈でもピアノ曲になるとしっとり落ち着いた感じになるとか、ストリングになると爽やかに叙情的になるとか特色がある。新しい演奏だとシンセサイザーで編曲とかいうのもある。悲しげな器楽曲が歌詞を付けられて声楽曲になると悲壮感が増す熱演になるとかそんなのもありである。(バーバーのアダージョとか)

10.紙魚砂的経緯
 僕の場合ははなから系統立てて聴こうなんて思ってなかったので(笑)わりと手当たり次第聴いていた。ただ先輩から「広いからジャンルを絞るといい」と言われていたのと当時合唱サークルに入っていたので、合唱系で、古い曲はどうせ詳しい人がいるだろうから新しい曲を聴こうと、20世紀の合唱音楽を聴くことに決め、ちょうど音楽の友社かどこかからクラシック音楽のカタログが出ていたので、それをチェックして片っ端から聴いた。そのカタログのよかったところは各アルバムのちょっとした評価と録音の良し悪しが点数付けされていたところ。ちょうど、大学の生協がすっげーマイナーなレーベルのCDも取り寄せてくれるという貴重な場所だったという幸運もあった。(最近はネットで頼めばいいのだが)
 んで、現代の合唱を聴いてるうちに現代曲も面白いなあと聴いて回って、現代曲だけでは飽き足らずにアヴァンギャルドの辺まで転んでるっつー状況です。しかし最近はいまいち辺りがないのう。ケーブルTVのところで架けてるところで時々面白いピアノ曲がかかってたりするのだが曲名が不明。面白い曲があったら教えてください。

11.最近の流行?
 タイトルは出ないけど結構TVの演出でクラシック曲がかかってることがある。最近ヒットしたのは半年~1年位前のホルストの組曲「惑星」の「ジュピター」のメロディーをパクッた歌かのう?クラシック曲のパクリはよくある。演出の効果音で最近よく鳴ってるのはスティーブ=ライヒの「ライヒ・リミックス」の曲なんかよく聞く。NHK教育のドキュメントなんかは変な曲を使ってることがよくあってアルヴォ=ペルト何か使ってたことがあるのう。埴屋雄高の紹介ドキュメントだったか。って大昔だが。

12.貸し出しCD計画
 ということでCDを貸す予定なのだが以下のを貸そうかと思っている。友人からは「ドビュッシーはない?」とか「ショパンはない?」とか言われたがそんなもんはねーw。ドビュッシーって近代曲~現代曲の過渡期のすげーぼやっとした眠い得体の知れない曲なのだが、本とかでやたらとタイトルがよく出てくる。謎である。マーラーもよく出てくるけどあれは間延びして眠い(おいおい)。ショパンはTVのピアノ教室かなんかで聞いたような気がするが印象が残った曲ってない。いっぺんまじめに聴いてみるべきか?うーむ。

<1>ゴールドベルク変奏曲
 バッハ先生のピアノ変奏曲集。演奏はグレン=グールドで映画「羊たちの沈黙」でレクター博士が愛聴しているという設定になっている曲集である。まあ、面白い。

<2>ホルスト「惑星」
 まあ、ちょっと前に流行ってたメロディであるし聴き易かろう。ホルストって仏教かぶれな人で仏教テイストの怪しげな合唱曲も書いてた、という話は知ってる人はほとんどいないであろう。おまけでトーンクラスターバリバリのリゲティの「ルクス・エテルナ」も入っているのは愛嬌である。

<3>グレツキ「交響曲第3番~悲歌のシンフォニー~」
 現代曲に染めよう陰謀作戦その1で(笑)。グレツキショック!を。とてつもなくシンプルで長大で哀しい曲である。名曲。クラシックの世界で注目される前からアルバムは出てたんだけど、何と言ってもドーン=アップショーの名演が名を高めたと言っていいかと。

いじょ
by namizusi | 2005-10-25 23:54 | 音楽


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