ハンドアウトの汎用的運用方法(1)

 汎用的な大抵のどんなTRPGシステムでも使えそうなハンドアウトの用法をまとめてみる。まあ、すでにどっかに書いてあるかも知れんけどそれは論理的に正しいから同じ結論に到達するだけの話である、ということで気にしない方向で。

1.ハンドアウトの定義
 単純にデータの書いた用紙をハンドアウトとか言っちゃうとクトゥルフのシナリオなんか冊子1冊ハンドアウトじゃん、とか、ゲームブックのシャーロックホームズシリーズなんか住所録丸々1冊ハンドアウトということですか?とかいう話になってややこしいので、キャラクターの以下の初期状態を設定するデータのことである、と定義する。

・目的設定
・主要な人間関係

 本当は

・背景設定

も含めるべきであるが、これはキャラクター作成時に付属情報として別枠で決めたりするので、今回の論では含めないものとする。

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2.ハンドアウトの必要なシステム
 実は必要なシステムというのは数が少ない。というのは

・主要な人間関係

というのはシナリオを作った時点で大体決まってくるので、わざわざデータとして作って見せなくても口頭で一言言えば済む問題だし、気の利くPLの場合には積極的にNPCにアクセスしてくるのでやっぱりわざわざ指定するまでもなく回る。あるいはPCがある派閥に属していて指令を受けて動いている、という場合でもそれはPCの背景設定として自然に定まってくるので(PCが盗賊なら盗賊ギルドから~とか)、GMがプレイする世界観を把握し、PCの設定をきちんとチェックしてるならわざわざ指定するまでもなく自然と決定される。というわけでこの情報をハンドアウトでわざわざ指定する意味は特殊な構造のシナリオでもない限りあまりない。
 次に

・目的設定

の方であるが、これも多くのシステムは「ゲーム」として成立させるために最初から大枠のPCの目的を設定している。D&Dであれば「ダンジョンに行って罠をクリアしたりモンスターを倒して宝を手に入れ、生還して成長する」という基本コンセプトによってPCにすでに目的が与えられているため、わざわざハンドアウトで目的設定しなくてもセッションは十分回る。

 PCの目的設定がシステムによって決まらないものというと、ローズ・トゥ・ロードシリーズぐらいですかのう?ルーン・クエストは結局カルトでPCの目的が決まるしな。ローズ・トゥ・ロードシリーズは「PCはユルセルームという幻想的な世界で、いろいろやる」というくらいの指針しかない。別にダンジョンにもぐる必要なんてないし、PCは善人である必要も何もないので悪を倒すとかそういうのも普遍的な目的として掲げにくい。結果、必然的にハンドアウトやPCの目的設定をするキーアイテム・人物などを作らないとセッションが回らない。そういうわけで僕の場合必然的に作らざるを得なくなった、という経緯がある。

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3.ハンドアウト作成時の注意点
 上記に書いたとおり大多数のシステムはわざわざハンドアウトで指定するまでもなくおぼろげながらPCの目的設定が決まっているので、それだけでも十分プレイ可能であるが(エンゼルギアなんて実際やったところ“全然要らん”て感じだし)、細部まで設定を詰める手間を省くためハンドアウトで目的設定を明示することが多い。
 ここで注意すべき点は

・システムで規定する目的設定とハンドアウトで指定する目的設定がバッティングしないか注意すること

である。例えば、ブレカナで神殺しシナリオをやろうとかいうと、システムが規定する目的設定とぶつかってしまうので、そもそもそんなシナリオは向いていないからやらない、とか、あえてやるのであれば事前に告知してよく話し合ってプレイするといった配慮をする必要がある。まったく同様にD&Dで命がけの生きて帰ることの保証されない異次元の門を超えるシナリオをやろうとかいうと、D&Dというのはとにかく生き延びて成長するのがシステムが規定する基本目的なので、これに抵触することになる。というわけで、もしやるのであればブレカナと同様の細かい配慮をしたセッション運営をする必要がある。


今回はこれまで。つづく
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by namizusi | 2005-11-08 12:53 | TRPG


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