ダ・ヴィンチ・コード(ネタバレ):(^_^)

 ダ・ヴィンチ・コード

 見ました。まあ、駄作ですなw。

 原作はなかなか面白そうでした。テンプル騎士団系陰謀物サスペンスだったのですが(こういうの流行?)、それをわかり易い落ちにしてエンターテインメント性を高めてるのは評価できる。

 しかし、映画の方がこの話を輪をかけて安っぽいものにしており、いただけませんでした。わりと地味っぽい話をばたばたアクションで追いかけるのですがいまいち必然性が薄いというか。

 あと、ストーリーの必要上回想シーンが多用されるのですがこの見せ方がいまいち面白くない。安直な回想シーンというのは

・状況説明のためだけに見せる回想シーン

という奴で、視聴者はその面倒な説明を強制的に見せられるだけで融通が利かない(そしてその間ストーリーは全く進まない)というわけで、これがまたせめて主役の回想シーンだけならいいんですけど、どこの馬の骨とも知れない良くわからないぽっと出のヒロインの回想シーンまで多用されて、「主要キャラ2人用意して回想シーンで説明してやるんで、こいつらに感情移入せよ」と、無理矢理見せられているようでかなり嫌な感じでした。

 ちなみに、同様に回想シーンを多用した作品としてラッセル=クロウの「シンデレラマン」という映画がありますが、あれの上手いなと思ったところは

・視聴者が序盤で見たシーンをそのまま回想する

という演出をしていたという点です。主人公が「昔こんなに苦労した。だから辛くても負けられない!」というのを演出する意味で回想シーンが流れるのですが、このシーンは視聴者も同時に見て感情移入していたというところが全く違います。

・主人公が過去を思い出して決意をする場面と全く同じ体験を、視聴者自身も実際に映画を観るという行為を通して擬似体験する

という実に見事な演出になってるわけですな。

 いや、そんなにおだてるほどでもないか^^;。回想シーンの見せ方としてはごく当たり間の見せ方のような気がしてきましたが、しかしそういうごく当たり前のことをきっちり基本に忠実にやっていた。そして感情移入させるためにたっぷりした構成を取り入れるだけでなくラッセル=クロウの素晴らしい演技でそれを迫真のものにまで高めていた…という、ごく当たり前の演出を実に誠実にやっていたのが「シンデレラマン」であり、ひねった奇をてらった展開ばかりを扇情的に狙い、その辺のごく基本的なポイントをおろそかにして安っぽくして見せてくれたのが「ダ・ヴィンチ・コード」かなあ、と思いました。例として非常にわかり易いですな。

 しかしまあ「ダ・ヴィンチ・コード」では同じ手法を使うのは難しそうなわけで、強いてやるとしたらヒロインの過去の物語ももっと連続性のある面白い話としてきっちり描いた方が良かったのでは、とか、せめて彼女の方を最初から主役にすべきでは、とか思いました。原作の方はどうなんですかね~?

 シンデレラマン

 あとまあ、自ら鞭を打つ場面が日本人には理解し辛いとか、いまだに全然変わってねーなーと思うのですが、この辺を見て勉強をされるといろいろわかって面白いかも知れません

 薔薇の名前

 これは難解な原作を中世時代のファンタジーとして昇華させた非常に良い作品だと思います。宗教物歴史物サスペンスやるならこういうレベルにして欲しいものだ。
 あと、テンプル騎士団物っつったらこれを押さえておかないと話にならんのではと思うのですが(と言いつつ読みかけで止まってる^^;)

 フーコーの振り子


 そんな感じで。
 んじゃ
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by namizusi | 2006-06-11 16:37 | ストーリーメディア


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