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カーズ:(^_^)

カーズ

 Pixerの新作3DCGアニメ映画で意外と評判がいいみたいなので観てきました。
 Pixerって子供向けの話が多いので「トイ・ストーリー」以降いまいち興味がわかず観てなかったのですが、これはありきたりだけれどもちょっと老成した感じの大人でも(大人っていうか落ち着いた年寄りとか?)観れるとかいう話で興味を持って。

 感想としては

題材に「車」って反則だろ~!(褒めてる)

という感じでしょうか。

内容は

>“車たちの世界”を舞台に、いつも最速で走り続けていた主人公がふと立ち止まり、人生の意味とは何かをを見出していく。

という、いつも駆け足で生きてきた人がふと何かトラブルとかがあって立ち止まって、田舎の町でしばらく過ごすことになり、そこで生き方を振り返るというような話で

マジェスティック

とかでも出てくるわりとありきたりな話です。浦島太郎とかもこれに入れていいんかのう?
この手の話で重要なのはそうやって一時的に訪れる滞在先が

・ノスタルジーの象徴

であったり

・理想郷

であったりする点ですな。そういえば「ビッグフィッシュ」でもそういう田舎の町で過ごすシチュエーションがありましたな。
で、この映画のテーマは

「車」

であり、「車」って現代を生きる我々にとって何であるかというと

・ノスタルジー
・ロマン
・生活の一部

といったものの象徴そのものなわけです。
ということで、メインのストーリーはありきたりだけれども、そこに「車」というものに象徴されるノスタルジー、浪漫、生活(感)が付加されることで、それがありきたりな話以上のファンタジーにまで昇華されているように感じました。それから、車に口と目を付けてCGでキャラクターの表情を出してるのですが、そういう顔の表情以上に、

・夕日に照らされる車の背後から見た映像からかもし出される憂愁感

とか、一つ一つの動きすべてに表情とノスタルジーのような感傷がついて回るというか。これは新しい?表現として「やられた~!」という感じで非常に良かったと思います。(この辺のノウハウは車のイメージCMで培われたテクニックがいかんなく発揮されていたという感じでしょうか。悪く言うと決まってる構図はどれも車のCMっぽいというか^^;)

完成度もかなり高く細部の演出まで作り込まれてましたな。(歯を出して笑ったときに歯が汚れてて笑われる場面とか)。

そんな感じで、Pixer(&ディズニー)の久々の当たり映画だったと思います。
今のところ今年一番かな~と思ってますが、かなり評判のいい「時をかける少女」と比べてどうなのか。見どころです。

つづく
by namizusi | 2006-07-21 21:37 | ストーリーメディア


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