秒速5センチメートル構造仮説:(・_・)

歌は嫌ですが、構造的にとても面白いので解析をば。
ネタばれ必死ですので要注意です。
研究のためにDVDを買いたい気がしてきました。
2回以上何度か思い出したときに見直してみると面白いと思います。



正しいかどうかよーわかりませんが、見た感じではこんな構成になってるんじゃないかと。

1.この作品の骨子
 この作品の骨子はこういうことだと思います。

・常に2面性のある展開と2重の結末

んで、キャラの割り当てとしては

・メイン男キャラ(主人公)の視点
・主人公を好きな女の子の視点

という配置をしていて、どちらの視点を主に持ってくるかで見え方が変わります。

第1話:桜花抄
 貴樹の視点:2人の関係の始まり
 明里の視点:2人の関係の終わり

第2話:コスモナウト
 貴樹の視点:明里のために周りに惑わされず想いを暖め続けた
 香苗の視点:貴樹の強烈な自己愛によって拒絶される悲恋

第3話:秒速5センチメートル
 貴樹の視点:明里とは別れたが想いを引きずり続け自分の世界に篭ってしまう貴樹
 明里の視点:いろいろあったが結局結ばれた

まあこんな感じで、全体としては

男性視点:とても純粋すぎるがゆえに現実とのギャップで悲恋となる
女性視点:あれこれ汚れて多くのものを犠牲にしてしまったがそれでも幸せになれた

という流れで、それぞれの章で男性視点/女性視点のどちらに深く感情移入したかで見え方が変わる。で、1章は貴樹に感情移入しやすくて、2章は香苗に共感しやすく、2章の報いとして3章が貴樹に感情移入しやすくなって悲恋に見える、という構造になってると思います。いぢわるな構成だw。

この辺のところは、たとえば2章で貴樹と明里が一緒にいる場面がいくつか出てきますが、それがどれもこれも本当に2人で会っていた場面なのか貴樹のただの願望なのか識別する方法がない。携帯のメールを書くけど打たなくなったという話からある時期までは付き合ってたらしい?というのはわかりますが。

で、3章はきちんと描いてしまうと固定的でより生々しい話になってしまうので、もともとの多重的量子的状態を壊さないように、関係をあいまいにほのめかすだけで実際何がどうなったのかさっぱりわからなくし、視聴者がイメージを見て自分で話を補完してハッピーエンドないし悲恋を脳内で構成するように、例の歌でガガガッと叩きつけて終わりを不明瞭のままサササっと終了する(ぼろが出ないうちに)。

んで、最終的に視聴者が「多少汚れてしまってもいいのでそれを乗り越えてでも貴樹と明里を結び付けたい」と思うとハッピーエンドになって、「あくまで貴樹の純粋でまっすぐな気持ちを貫きたい」と思うと悲恋の話になる。そんな感じになってると思います。んでその辺は視聴者の実際の経験とか人生観とかによって変わって、視聴者は知らず知らずのうちに初恋観とか恋愛観をあぶりだされると。見た人が受けた作品の印象というのは見た人自身の姿そのものであるという。例えて言うなら鏡ですな。いぢわるな作品だw。


一応上記の仮説は僕の勝手な仮説なので、言ってることが全部間違っても何も保障しません。あしからず。

んじゃ
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by namizusi | 2007-03-25 07:02 | ストーリーメディア


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