ストーリー志向の馬鹿さ加減について(3):(^_^)

極端ストーリー志向その3。
今回は「セッションの足を引っ張る方法」について。



ポイントとしては、

・説得力をいかに出しつつ足を引っ張るか。

1.判定失敗
 基本的に「成功判定=世界観」なので、素で判定失敗するのはそれだけで世界観的リアリティがあります。というわけで、判定失敗はストーリーを面白くする上でとても重要な演出ファクターとなります。うまく利用しましょう。しかしまあ、「PLは基本的に失敗を避けたがるもの」という自然な欲求がありますので、それを汲み取って自然に失敗できるシステムの方が、ストーリー志向なセッションをする場合に向いてるかと。

2.プレイヤー自身の判断ミス
 「最適解」を求めるスタイルの場合には「プレイヤー自身の判断ミス」をなるべく無くす方向でプレイしますが、ストーリー志向の場合はむしろ逆です。「プレイヤー自身の判断ミス」ほどストーリーに面白みを加え、説得力を加味する演出はない。……というわけで、GMしてるときにPLが誤認識をしてるときにぶっちゃけて補正したがる人をよく見かけますが、ストーリー的面白さから言うと、どうなんだろうと疑問に思います。
 もちろん、時間制約限界、睡眠欲求限界という限界があるので、限界からあふれ出しそうなときは端折ったりぶっちゃけて補正することもありますが、それはあくまで最終手段としたいものです。

3.設定のぶつかり合い
 深淵の運命や、Fローズの成長表によるPC付加設定や、最近のシステムのライフパスなんかを歪曲活用して、一時的/永久的に他のPCが敵対したり、PCに関連したNPCが対立したり、場合によっては自分自身の最大の敵は自分自身にしたりすることもあります。セッションの共通認識として「このPCにはこういう設定がある」というのが共通化されれば、障害が障害としてリアリティを持ちます。

 こういう設定による障害を利用する利点は

・物理的障害を設けると、それは高い確率で戦闘による解決になだれ込みやすく、そうすると障害のクリアの失敗=死亡で取り返しの付かない失敗になりがちで危険である。しかし、設定的障害の場合には「結果として相手に嫌われる」とかいう感じに失敗しても「設定関係が悪化する」だけで終わるので致命的な失敗となりにくい

という利点があります。致命的なミスとならないということは、繰り返し繰り返し紆余曲折失敗し続けることも可能になるということです。

 そういう利点を生かしつつ、ストーリー志向の基本的な考え方としては、利用できる設定があれば使えるだけ使って足を引っ張りまくるのがストーリーを面白くするコツとなります。

 ポイントとしては「足を引っ張る」というのは別に敵対するというだけではないというところが重要です。悪意のない善意による行動でも足を引っ張ることは十分可能で、むしろその方がうっとうしくて面白いです。例えば、敵と決死の戦いをしなくちゃならないときに、無力な子供がどうしても付いていきたいと言って無理矢理ついてくるとか。これは、「人質として使えっていうお約束ですか!?」とか、考えて有効に活用したりするわけです(邪)。PL的にはあえてそういう隙を作って突っ込みどころを用意するというプレイをしたりすることもあるわけです。

 そういうプレイが一概に悪いとは言えなくて、弱点をさらけ出した方がPCやNPCの背景設定が問われるシチュエーションを導き出しやすいという特長がありますので、そこら辺を理解して使い分けるが良いでしょう。人は矛盾してるからこそ面白いのだ、と思います。

 また、この辺の足を引っ張る設定についてはGURPSなんかが状況を網羅しててとても面白いので読む機会があればぜひ参考にしてみると良いと思います。目が見えないとか、嘘をつけないとか、超恥ずかしがりでまともに人と話せないとか、放火魔とか、物語的にすごく面白いギミックだと感じないでしょうか?僕はぞくぞくします(笑)。個人的にGURPSはプラス特徴は要らんのでマイナス特徴を好きなだけつけてプレイさせてくれると幸せです。マイナス特徴を上手く演じ切るキャラプレイ的楽しさもありますし。

4.PLの自然な厭世的欲求
 PLの「やりたくないなあ」という気分を引き出して、自分でブレーキをかけさせる手法。わりと邪道的テクニック(笑)。


 ここまでセッションがスムーズに進むことを妨げるテクニックを各種書きましたが、こういうテクニックというのは、基本的に

「セッションが8割方上手く進行しているときに味付けとして紆余曲折を付加する」

ために使います。まあ、極端なシナリオの場合には、話を解決しようと思えばいつでも一瞬で片がついてしまうという状況で、そこを踏み越える手前で延々グダグダやるシナリオなんかもありますけど。それは特殊例です(と言いつつ僕はよく多用しますが。運営がとても楽なので)。


今回はそんなところで。
つづく?
[PR]
by namizusi | 2007-06-04 12:45 | TRPG


<< 『GMさん、教えてください』 ... 久々に深淵オンセ(2):(^_^) >>