前回のセッションが予想以上にうまく行き過ぎて(メンツがよかったのがありますが)、どうやったら充実度の低いつまらないセッションをやれるのか忘れちゃいそうなので、ちょっとまとめてみる。
1.「反省」について
一般的に?TRPGのセッションで反省会をやるのは宜しくない、というスタンスが多いように思われますが、反省会をやる意義というのは
・ミスや間違いと正面から向き合う機会が得られる
という点かと思います。まあ、別に反省会して問題点を指摘されずとも、もともと向上心旺盛で自分で問題点を摘出できるなら、やってもやらなくてもある程度は良いようにも思いますが。自分ひとりで考えるよりは、人に指摘してもらった方が、自分でも気付かなかったような問題点に気付かされることがあるとは思います。
まあ、逆に言うと反省会はやらない方がいいという向きというのは要するに
・どうせコンベンションとかで1回限りの関係だからプレイが改善されなくてもどうでも良い。その場しのぎできればいいのさ
と、思ってるんじゃないかと想像できます。それはそれで良いんですが(勝手にやってくれという感じ)、「とめはね!」という書道漫画で
「勝利が目的でないことに無我夢中で没頭するには、
楽しむ以上に有効な手段はないのじゃ。」
というとてもTRPG的な名言があって、これって前提として「良い書を書き上げて充実感と達成感を味わうには」という前置きが内容としてつくのですが、反省会をやって叩かれまくったりそれを乗り越えて創意工夫を凝らすとか、そういうこと全体を「楽しむ」ことで、充実したセッションができるようになるんじゃないかなあと思うのですが。思いませんかね(笑)。セッションの体裁だけ楽しげにきれいにまとめただけでは充実したセッションにならんのじゃないかなあと。
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2.信頼関係がないとつまらないセッションになる
というのが、経験的にその日のセッションが充実せずつまらなくなる大きな要因と思ってます。
なぜならば、相手を信用していないのであれば、
・本当にやりたいことがセッション中に提示できなくなる
という弊害があると思うからです。なぜならば(くどい(笑))
・本当にやりたいことを提示して、それが打ち砕かれてしまったらとてもつらいから
プレイする人間は守りに走って、無難に自分の弱いところや深いところに近寄らない当たり障りのない範囲で要望を出したりプレイすることになるわけです。
実際、外部のセッションだとそういう人を良く見かけるように思います。まあ、そういうのをプレイしながらどうやって切り崩していくかが面白かったりするのですが。
どんなに切り崩そうとしても自分を開こうとしない人ってよく見ますが、まあ、そういう人とは合わんのだろうと思ってます。しょうがねー。
まあ、ある程度信頼関係が構築されたメンツの間でも本当にピンポイントの痛いところは言いたくても言えなかったりするんですけれども、そこんところは8割とか9割とか心を開いてくれて歩み寄れてるので、あと1歩か2歩は超能力で相手の言えない真意を読み取って拾う必要があります。そんな感じでTRPGでGMとかPLに相手の真意を読み取る超能力が必要かどうかについては、ほとんど要らないけれども最後の1歩か二歩を駆け上るためにほんのちょっぴりセンスが要るかと思っています。そのあと一押しのセンスくらいはリアル仕事で「できる人/いつまでたってもできない人」の分かれ目だったりするので、センスを磨いといた方が人生楽になるよ~と思います。多分。
脱線しましtたが、あと、信頼する云々について、某系列システムは昔「本当にプレイヤーを信頼してないシステムだよね」と揶揄したことがありますが、上記分析からするとそんなシステムの根本的なバグを抱えていたのでは充実度の低いセッションを量産しがちになるのもやむを得んかなあと思います。そこら辺はデザイナーの責任だと思うんですけど、賢いTRPGerの人はデザイナーの悪意?なりバグを乗り越えてちゃんと信頼関係を築いた充実したセッションライフを送ってるものと信じたいものです。
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3.集中していないとつまらないセッションになる
TRPGというのはとても長時間集中力を要求される遊びだと思っており、集中できてないと充実度が下がってつまらなくなるのもやむなしかと。
僕の場合、MHにすごいはまってそっちにかかりきりになってたころがあるんですけど、その頃やってたセッションは確かに充実度が下がってました。早くセッション終わって老山龍狩りに行きたいぜ!と思いながらやってると1個1個のリアクションが気持ちが入らず本当に体裁だけ整える片手間なマスタリングになってしまっていました。あの頃PLされた方には本当に申し訳なく思ってます。
ということで、TRPGというのはかなり集中力の要求される遊びだと思ってるので、集中力を維持できないのであれば(TRPGが人生のすべてじゃないので、そんな時もあるでしょう。特に恥じ入る必要もないと思います)、一時TRPGを休養するとか、セッション回数を減らすとか、マスターはやめてPLに専念するとか、そういう感じに自分の生活の中のどれくらいの割合をTRPGにつぎ込めるかを考慮した上でセッション数・セッションの中の役割、システム選び、プレイ環境などの負荷を適切に調整するのが良いと思います。身の程をわきまえましょうというか。まあ、若い頃は無茶をしろ!というくらいの前のめりな時期に限界を試しておくと良いかもしれません。酒とか遊びと同じことですな。
まあ集中するといってもセッション全部に集中する必要はなくて、最低限自分のPCが登場して動くところだけでも集中してくれればいいんですけど、コントロールできるんであればね。
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4.そのほかの要因
まあ、シナリオ自体がつまらないとか、いろいろテクニック的な問題もあるんですが、
「信頼関係があり」「集中している」
のであれば、たいていの困難は乗り越えられます。Aの魔方陣の宣伝ページでトイレに行きたくて仕方がないという問題を解決するだけでもセッションができる、という話がありましたが、TRPGというのは本当に箸が転んでも面白いというか、雨が降って雨宿りするだけでも、町で服選びするだけでも、扉があってそれを開くだけでも、やり方しだいで十分充実して遊べるんですよ。だめなシナリオを選んじゃった場合でも「このだめだめなシナリオとシチュエーションをここからどうましな展開にしたら良いかね!?」っていうのでも十分楽しめる。むしろ逆境こそ良い試練となる。
「信頼関係があり」「集中している」
のであれば。ということで。
話の内容が逆になってしまいましたが、反面教師から逆説的に充実したセッションをやるにはどうすれば良いか?にもって行こうかと思っていたので、まあ当初の趣旨に従っているので満足することにしておきますわw。
んでわ